余白が狭すぎる

ミックスジュース系オタクの独言

映画「若おかみは小学生!」見に行ってきた感想的なもの

映画若おか、Twitterでもちょくちょく賞賛ツイが回ってきて、円盤出たらでいいかなと思ってたんですがスクリーンで見たいという気持ちが高まってきたので見てきました。今回は敬体で書き進めたい気分です。

 

まず物語からすると、かなりの改変はあるものの根底にあるものは変わってないと感じました。ただ原作では若おかみ(見習い)であるおっこの成長に重きを置いていたイメージですが、映画では一人の少女であるおっこが両親の死を受け入れるまでのお話という感じではあったかな(そう考えるとラストの私は春の屋の若おかみです、という趣旨のセリフはグッとくるものがある)。なので映画を見ている時こんな重い設定だったのだな、と改めて思わされました。

原作ではあまりえがかれていなかった印象のおっこの両親の死への激情のようなものが、映画で重点的にえがかれていて、新しい切り口、目線で若おかを読むとこうなるのか、という。私はおっこの両親の死という出来事について軽く考えすぎてたな、改めて考えてみればそれは大きな傷、いや傷では済まされない痛みですよね。当時の私は単純に普通の女の子が若おかみとして成長していく物語を楽しんでいたのですが、こうして大人になってから、両親をなくした少女が1歩を踏み出す物語に出会うことが出来てとても幸せです。

次に、おっこもとい小林星蘭ちゃんがすごく可愛い。こんなに声がマッチするとは思いもよらずですよ。動き、表情もなんともコミカルキュートで、アニメ的な動きがすごくマッチしてる。原作の亜沙美先生の絵柄がそのまんま再現されていて個人的にはとても嬉しかったです。なんというか、表現力ないんですけど、ツヤツヤした感じの塗り方がすごい良かった、ツルッとした光沢というか。

そして、秋野真月ちゃんとおっこ、グローリー水領さまとおっこ、この絡みはとてもいい。

照れる時耳たぶを触る真月ちゃんの癖の話、しっかり覚えています。真月ちゃんはおっこと同じ立場(同級生であり若おかみのようなもの)であるし、少なくとも若おかみであるおっこに対しては両親がなくなったとかそういうバックグラウンド関係無しに接しているんですよね。おっこは若おかみとして働いている時、子供であるから故に気を遣われり、逆に軽視されたりする、また身内(事情を知るもの)からは両親をなくしているから、その中でも頑張っているから、と甘やかされたりする。もちろん心に傷を負ったおっこは十二分に甘やかされるべきであります。でも、若おかみとして頑張ると決意したおっこにとっては真月ちゃんのような存在が必要だと思うんです。そしておっこは真月ちゃんにとってきっと初めて現れたライバルでしょう。そして初めて真正面から向かってきた親友でもあるはずです。この二人の関係はかけがえないと思いますね、王道、黄金のライバル路線。まあ百合…ですね…。

グローリー水領さまは原作では良いキャラだな〜としか思っていなかったのですが(不覚)、こう動いているところを見るとおねロリ感が…半端ない…。おっこが水領さまに着物を着せつけるシーン、引きの画で手前の水晶にも映っていて、画面の端から端まで余すところなく美しいシーンでした。終盤に登場されるところ、見ている方も謎の安堵感が凄かったです。余談ですが、ショッピングに出かけるシーンでかかる歌、素晴らしすぎる。星蘭ちゃん声かわいいし、違和感なかったので声優もっと挑戦して言ってほしいです。あとおっこ着せ替えシーンで出てくる衣装、原作履修者ならピンとくる見覚えのある服でなぜか感慨深くなるという。

初めの方に映画でまた違ったおっこの物語と出会うことができたと書きましたが、映画で新たに知り得たことがありました。それは花の湯温泉の景色ですね。石畳の道とか、京都の清水を思わせる商店街とか。小さい時は花の湯温泉に住みたいと思ってましたが、ますます住みたくなりました。まず温泉街の真ん中にある小学校、通いたいですよね!?下校中に和菓子屋に寄ったり、楽しそうすぎる。趣のある建物に、店員さんの服装も和風で私の思っていたより雰囲気のある街でした。いいなあ、花の湯温泉。どこかモデルがあるんでしょうかね?伊豆?

あと秋好旅館。想像の数倍広い!琴の演奏生だし!なんか吹き抜けだしホグワーツ見たいな階段あるし(動いてはいなかった)!シャンデリアがあるなどの描写は記憶していたので、プリンスホテルとかそこら辺をイメージしていたのですが、ホテルと旅館の融合というか、プリンスホテル千と千尋の神隠し湯屋を合わせた感じというか。書庫?書室?もあるのは知っていたのですが、GOSICKに出てくる図書館のような洋風で少し秘密を散りばめたような感じがとても興奮した。こういう建造物大好きなんです。

 

まあずらずーらと書き並べてきましたが、まだ見てない人は見てほしいし、見た人は原作読んでほしいです。作画も良くて雰囲気も良くてキャラも良くてストーリーも良くて演出も良い良質な映画ですし、原作はおっこちゃんがいろんな場所で、いろんな人と奮闘する姿が見れます。めちゃめちゃいいキャラもまだまだ居ます。とにかく若おかみは小学生!はほっと安心できる、旅館のような、温泉のような作品なんです。

オワリ。