余白が狭すぎる

ミックスジュース系オタクの独言

原作未読者が映画「帝都物語」を見たネタバレ感想

はい。もうタイトルに全てが詰まってるんですが、原作未読者が映画「帝都物語」を見た話です。ちなみに、平成最後の日に見て令和最初の日に書いてます。ヤバ人(やばびと)みたいで怖いな。

5月4日までGyaOで無料配信してます!たしか帝都大戦もしてた。見たい方はお急ぎを!

 

褒めたい所も突っ込みたい所も沢山あるので箇条書きにして行きたいと思います。文章まとめるのド下手人間なので許して。

 

・明治〜昭和初期という時代がとにかく好き!って人にはオススメ。

原作は明治からの100年を描いた物語(調べました)であり、その中の明治〜昭和初期を切り取って映像化したのが当映画です。制作費は10億円とされており、とにかくとにかくセットが素晴らしい。レトロ、とかモダンとかの言葉に惹かれる人は視覚的な楽しみとしてだけでも見る価値はあると思います。一つ一つのカットがやはり芸術性というか、今で言ったら映え(?)を意識しているようにすら感じます。

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天皇崩御後、国中が喪にふくすシーンも

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物語の中心になるのは辰宮一族、そしてそれに相対する魔人加藤ですが、辰宮家と共に加藤から帝都を守るために働く役割として、実在する偉人が登場します(もちろんフィクション、荒俣史観でキャラ付けがなされている)。例えば、実業家としての財力等々の影響力を行使し、帝都を軍事的呪術的に強固なものにしようと計画する渋沢栄一(演じるのは勝新こと勝新太郎)、膨大な呪術の知識で辰宮家をサポートしつつ加藤を追い詰める幸田露伴(高橋幸治)、物理学で加藤に立ち向かう(間接的なところはある)寺田寅彦(寺泉憲)、人間型ロボット「学天則」で協力する西村真琴(えんじるのはなんと本人の次男である西村晃という胸アツ。)、エトセトラエトセトラ。

こういった歴史上の偉人がフィクションとして描かれる物語といえば、ジュブナイル好きとしては楠木誠一郎センセイが思い出されます。「タイムスリップ探偵団」シリーズで有名な方ですが、当作と雰囲気が近いのは「帝都〈少年少女〉探偵団ノート」シリーズかなぁ。黒岩涙香などが登場します。なかなか渋い人選。こちらも気になった方はぜひ御一読下さい(帝都〜の方は入手が難しいかも…)。

 

・とにかく〝豪華〟な映画が見たい!って人にもオススメ。

先程書いた通り制作費は10億。セットもかなーり豪華で、何をするにも惜しまずやりました!みたいな、いい意味でのバブル感(しかし将門の首塚はハリボテ感否めず)。正月映画の趣があります。しかーし豪華なのはセットだけじゃない!もちろんキャストもものすごい豪華なんですよ。前述の勝新らに限らず、土御門家の陰陽師として活躍する平井保昌役に平幹二朗。友情出演する坂東玉三郎が演じるのは泉鏡花。若手からは石田純一佐野史郎。当時日本演劇界を代表していたと言っても過言ではないレベルの俳優さん達がそろい踏み(しかしその印象を塗りつぶすレベルで凄かったのがデビュー作だった嶋田久作…)。女優陣の中では巫女・恵子を演じる原田美枝子の美しさが光ります。白い肌に上品で凛とした顔立ち。他の女優さんたちはあまり上手く撮ってもらえてないなって感じるんですが…。それにしても美しい。f:id:maruisan:20190501220644j:image

私のイチオシは坂東玉三郎演じる泉鏡花ですかね。華美な雰囲気では無いものの、雅さが滲み出てる。辻占いって役割もいいし、なんだかんだで印象的なシーンをかっさらってる印象。

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冒頭の浴衣姿の石田純一とモダンなスーツ姿の佐野史郎も推したいところ。作中では…ですが…。

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・陰陽術的なカッコイイやつ、またはオカルトVS科学が好きな人にもオススメ。

陰陽術とかようわからん妖術みたいなカコイイ・おどろおどろなやつが好きな人、もちろんオススメ。平安に栄えたどちらかというと前時代のものであるという印象が強い陰陽術と、明治から昭和にかけてのハイカラな雰囲気の組み合わせがほんとに萌え!まず魔人加藤が軍服着てるっていうのがビジュアル的勝利だと思います。しかし、嶋田久作はほんとハマり役だし、こんなハマり役を世に送り出したという点だけでこの映画の功績について語れそう。

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冒頭の「加藤が来るぞ!」も加藤ってなんなのかよく説明されてないのに、装束をまとったもの達が大慌てしてるシーンでワクドキ。全編を通して加藤が「来る」時のこの切迫した感じが、ほんとに緊張を煽るというか。当時の子供らは本気で加藤に怯えただろうな。

印を結んで何語ともつかない呪言を唱える、これみんな好きなやつや。妖界ナビ・ルナを読んで必死に九字を切っていたあの頃が蘇ります。みんなこういう時期あったよね。信じてる。

後半は、オカルトVS科学の話なのかなとは思う。結局加藤にとどめを刺した(倒したとは言ってない)のは「学天則」、もといそれを作り出し、利用しようと考えた人間達。そもそも寺田寅彦はあのちみい鬼たちを集団幻覚と仮説してますし、加藤を認識してないのでは?そんな人間が加藤に1番ダメージ与えちゃうんだ!みたいな面白さもある。自爆装置を起動しようとして鬼に邪魔される西村博士と娘さんを守る学天則、自爆後学天則の頭部を抱き上げていたわる博士とか、我々:「学天則…!(ウルッ!)」のシーンですが、あれは諸刃の剣である科学技術と人間との理想的な姿を示しているのではないでしょうか。このシーンマジで映画内で1番気に入ってるかもしれないです。

そして、「シン・ゴジラ」でゴジラが311のメタファーではないのかと言われていたのと同様に、加藤も東京を襲う災害や戦争を表したものなのではないかと。そんな厄災に傷ついても何度も立ち上がる人間を賛美すると共に、破壊と成長が切って離せない、人間の生き血を啜って成長する都のあり方を皮肉るものでもあるのではないでしょうか。この物語の主人公は「東京」なのか。考えすぎですかね。結局当作を一言で表すと「世紀のおもちゃ箱」ですし。

 

・なんだかんだでツッコミどころはある。

これ、多分原作未読だからでしょうけど、説明不足感。というか、自己補填能力が問われる感じ。

まず加藤はなぜそんなに東京を滅ぼしたいのか。なぜ将門にこだわるのか。将門がめちゃ東京を壊したがってて利用できるからかと思いきや、将門「我を起こすな」ですし。そもそも加藤って陸軍に所属してるの?とかとか。加藤、辰宮妹を孕ませたり執拗に恵子に求愛したりなかなかキモいし。

あと将門を鎮めるために身を捧げた辰宮兄妹なんで生きてる?とか。幸田先生やお医者さんはあの子の父親が辰宮兄と知らなかったのか、なんでバレなかったのか?バレてたとしたら、幸田先生はなんで鳴滝に加藤と辰宮妹の子だって言ったのか。まあ辰宮兄とは言えないでしょうが、どこのものか分からないでもいいんじゃない?加藤の子にしたら余計拗れるし…。とか。

ここら辺の疑問を解決する為にも、あと恵子や黒田やいとうせいこう(役名忘れ)はこの後登場するのか、などを確かめるために早く原作を読みたい。なかなか新品では見つからないし、古本でも揃ってるのは見ないので地道に集めていこうと思います。てか多分ネット通販の力に頼る。

 

見終わったら「帝都物語」脳になってしまうので注意してください。

オワリ。

私選春歌〜アイドルソング編〜

春っですね!私は花粉症サバイバーではないので最高の季節だと認識してます。新学期は憂鬱ですけど。音楽聴いて乗り越えましょう!!(ブチアゲ)男女年代関わらず好きなように選んでます。同じ方が複数回出るなどかなり偏りあります、あしからず……。

 

 

1,第二章・くちづけ(柏原芳恵)

リリース時は柏原よしえ名義!

柏原芳恵さんの春歌といえば「春なのに」が有名です、があえて。加えてこの曲は秋にリリースされたということで全然春歌と定義できる訳では無いんですが…。何となく私がメロディーに春を感じるので入れちゃいました!春歌とは言葉のあやで私が真に言いたいのは春に聴きたいアイドルソングですから!(強引?)

付き合ってからちょっとたったくらいのカップルの穏やかで可愛らしい恋模様を歌った当曲。阿久悠さん作詞、大野克夫さん作曲、当然、美しさと瑞々しさを感じるメロディーラインと歌詞です。

好き 好き 好き 好き

透きとおった世界を見つめ

やさしく揺られているのが 好き 好き

「好き」と「透き」を掛けている!天才だ!「すき」という言葉、口に出してみてください。爽やかで清廉な感じがしません?まさに透きとおっているというか。伝われ。透きとおった世界を見つめ、透きとおった時間の中で(これは1番)、本当に詩的でお気に入りの歌詞です。

芳恵ちゃんの深みのある声質と歌い方がよく映えています。しかし本当に声が魅力的。切なさと甘さがある、でも14歳(当時)らしからぬ落ち着きを感じる……。なんというか、代表曲に悲しい曲が多いのもうなづけます。サビの手をくるっ、ぱっ!ってやる振り付けが可愛くて好き。

春に聴きたいといっても、この曲は桜の季節と言うよりも、青葉が芽生えてきた頃に心地いい風を受けながら聴きたいな。若葉のころに。若葉……若葉のころ……といえば!!!!(前フリですよ!)

 

2,Happy Happy Greeting(KinKi Kids)

若葉のころ、といえばKinKiのお二人が主演したドラマですね!この前フリ、わかる人そんないないだろと思いましたが……。てか、若葉のころでふったならFRIENDSだろというお声もあると思いますが!あれは個人的に7月上旬から中旬の夏歌のイメージなのでまた夏歌紹介の時に。

私は古今東西いろんなアイドルを聴いたり調べたりしてます。でもジャニーズは未だにちょいしか沼を覗けてないんですね。やっぱり人が多いから1回ハマると大変そうだなぁって笑。ま、いつかハマるという運命からは逃れられない気がします。しかしそんな中でもKinKiの曲は子供の頃からドライブの時などに聴いていて大好きな歌が多いんです〜!あ、KinKiの夏歌特集も書きたいな……。

新年、誕生日、バレンタイン、ウエディングなどの行事を1曲でお祝いしてくれる便利なラブソングです(失礼?)。とにかくKinKiのふたりがめちゃめちゃ祝ってくれます。めちゃおめでとう言ってくれます。誕生日に聴くファンの方多いんじゃないかな!?まあここで選曲理由の予想が着いたと思うんですが、私が春生まれなんで……超自分の事情入っててすみませ…。

作詞松本隆さん、作曲山下達郎さん。硝子の少年も手掛けたKinKi楽曲黄金コンビかな。作詞剛くん作曲光一くん(逆も然り)も黄金コンビですけどね!終始おだやかな曲調で新しい扉がゆっくりと開いていく感じです。しっかりと刻まれるバックのリズムも心地よい、なんて心地よい音楽なんだろうか…(恍惚)

目覚めるたび生まれ変わる

ぼくを見ててほしい

素敵だなぁ。そばにいて欲しい、ではなく見ててほしいっていうのがきゅんポイント(謎)。てか朝チュンで始まる曲だもんね(ですよね?)、多幸感の塊です。

絶対誕生日、日付変わった瞬間に聴きたい。KinKiに1番最初に祝われたい。でもこのゆっくりと新しいページをめくる感じ、元日にも聴きたいなぁって思うんです。

 

3,制服(松田聖子)

昭和アイドルの卒業ソングと言えば星の数ほどありますが(大袈裟)、私が推したいのはこの曲です。B面曲ですがファンの方にも人気のある名曲ですね。ちなみにA面は「赤いスイートピー」でした。

作詞松本隆さん、作曲呉田軽穂さん(ユーミンですね!)。もう作詞作曲陣から名曲感がすごい。卒業式の日、上京してしまう想い人に気持ちを伝えないことを選んだ女の子の歌です。王道歌謡曲アイドルソング

やっぱりこの曲は歌詞がいい。

まず1番、

卒業証書抱いた
傘の波にまぎれながら
自然にあなたの横
並ぶように歩いてたの

わかる〜!!!気になる人の知覚にさりげなく行ってしまうタイプ私。

そして皆さんに注目して欲しいのは、サビ後半の歌詞です。1番から3番まで順に見ていきましょう!

でもこのままでいいの
ただのクラスメイトだから
失うときはじめて
まぶしかった時を知るの

 

ただのクラスメイトなのに
失うときはじめて
まぶしかった時を知るの

 

そうこのままでいいの
ただのクラスメイトだけで
失うときはじめて
まぶしかった時を知るの

クラスメイト「だから」、「なのに」、「だけで」と、変わっていっています。この少しの変化で言外に様々な心情を表す、松本隆クオリティ。1番と3番は該当部分の前の歌詞にかかっていますが、2番は後ろの歌詞にかかっていますね。何らかの事情で思いを伝えられない彼女が、彼とはただのクラスメイトだと自分に何度も暗示をかけているようでなんだか切ない。さて、1番と3番、「だから」と「だけで」の違いに注目したいと思います。1番は「でも〜なの、だって〜だから」という文法的なアレにも見えますが、この違いによって、ただのクラスメイトだからこのままでいいんじゃない、私にとって彼はただのクラスメイトではなくて……っていう1番から3番にかけて自分の気持ちに正直になって消化してるように感じませんか?

そして極めつけに、「失うときはじめてまぶしかった時を知るの」…。少女は制服を脱ぎ捨てて、こうして大人になっていくわけです。

雨の日に聴くもよし、卒業式に聴くもよし。

 

4,春ビューティフルエブリデイ(亀井絵里光井愛佳from:モーニング娘。)

結局ハロプロは神なのです。それはニアリーイコールでつんく♂は神ということです。私の中でハロプロというのは単なる好きなアイドルの系列では無いのです。じゃあなんなのかと言われると、それはそれで返答に困窮します。

この曲は、モーニング娘。のメンバー、亀井絵里光井愛佳のふたりが歌います。ちなみにおふたりとも娘。は卒業済。春爛漫の季節の中、至って普通の、でもとっても素敵な恋をしてる女の子の歌ですね!作詞作曲はモチのロン、つんく♂さんです。

朝、目が覚めた
あなたのことを
まず考えた
何をしてるの?
食事はちゃんと食べるかな?

かっ、かわいい。食事ちゃんと食べるかな!って心配してるの、マジで慈愛…。ちゃんとしてる子…安心…。ザ☆ピース!の「あ~ いとしいあの人お昼ごはん なに食べたんだろう?」っていう曲中のセリフに通ずるものを感じる…。この曲のセリフのところも、青春の1ページって地球の歴史からしたらどんくらい?っていうやけにスケールでかい疑問からのいとしい人の昼ごはんですからね!でもこういうあっちゃこっちゃいく脳内って、リアルじゃないですか?

IT'S SO BEAUTIFUL! EVERYDAY
始まりの季節ね
今日がこの先の末来よリ
一番若いんだし

はい〜ここハロオタみんな好き〜(決めつけ)。今日がこの先の未来より1番若い、そりゃそうだ。これ、若い人に宛てたように見えてどの世代にも共通してるもんね。誰だって今がこの先の未来より1番若い!!!若さって絶対的でも相対的でもあるからね、しかしこれは老いをマイナスに捉えるという事ではないんです。老若男女へのエールですよ。何歳になっても、今やりたいことを今やるのは良いことです。難しいことではあるけれども。

サビの終わりに「すごく 素敵 好きよ」という歌詞があります。この曲は今でも現役のハロプロメンバーがバースデーイベントなどで歌うことがあるのですが、その時に「素敵」の部分を推しの名前に変えてオタクがコールしたりするんです(本家のふたりの時からあります)。それがすごく素敵、好きよ!

この曲はやっぱりさくら満開、新学期が始まったころに聴きたいな。恋の歌だけど、エールもくれる歌です。

 

5,仮病をつかおう(KinKi Kids)

KinKi2曲目です〜。でもこれはどうしても入れたかった。私は年中しんどい人間なので五月病とか関係ないのですが、新年度スタートダッシュの頃が1番辛いのはわかる。そういう時に私が何度も救われる歌です。

作詞戸沢暢美さん(この方が作詞したKinKiの「元気がくたくた」もいい曲です)、作曲岩田雅之さん(SMAP俺たちに明日はある」など作曲された方です!)。ドラマチックな曲調に乗って、世知辛い現状を歌いながらも、辛いなら仮病も一つの手だよという救いの手をKinKiが差し伸べてくれています。しかしこの頃のふたりは「硝子の少年」でデビュー後、ほんとうに忙しかった(だろう)頃と考えると、この曲を歌いながらふたりは何を思ったのかな〜と考えてしまいますね。

息切れを感じたのなら
ため息が重たいなら
少し休みなよ
ダメになる前に
仮病をつかうのが
前向きさ

ありがとうKinKiちゃん〜……。学校サボっちゃった日、罪悪感に苛まれながら何度聴いたか。ダメになる前に仮病をつかうのが前向きさ、圧倒的赦し…。

仮病をつかおうよ
寝てなさい Oh Baby
テキトーに生きてるのなら
から回りなどしないさ
くたくたの元気
寝かせてあげよう
仮病はまじめさの
うらがえし

KinKi Kidsが寝てなさいと言ってくれたので寝てます!と開き直れる。空回りしちゃってもそれは頑張ってるからだよね。あぁありがとう。仮病はまじめさのうらがえし…もうほんとに圧倒的赦しなんだよなぁ(2回目)。こんな曲を好きなアイドルが歌ってくれているという、なんというか、ありがたい。

仮病使った時、使いたくても使わなかった時、とりあえず疲れた時、寝てなさいと歌う2人の声を聴きとりあえず寝床に向かうのです。

すこやかさぶきにいきるきみに、どりーむかむとぅるー。

 

 

さてさて、どうでしたか〜!春過ぎても是非聴いて見てください!Amazonのリンクとか置いとけばよかった!

オワリ。

やっぱ「耳をすませば」ってサイコーだな!

かんてぃーろー♪このみーちー♪ずうとー♪ゆーけーばー♪

耳すま、最近金ローでもやってましたね!それを見たからこんなブログ書いてるんだけど。金ローはジブリに頼りすぎ!っていう批判よく見かけますが定期的にジブリに触れたい人間にとってはマジでありがてぇです。謝謝!

 

題名のように耳すまが何故サイコーかというと、まぁ皆さんと同じですわ。

エモいからです。

エモいとは、言葉で言い尽くせない様々な感情を揺さぶられることとして私は使ってます。義務教育の敗北じゃないです。じゃあ何故エモくなるのか?理由はまぁ皆さんと同じです。雫と天沢聖司(フルネーム以外で呼べない病気)の恋が、甘酸っぺえから!!!!!

以外にもあります。

 

まず初めは、舞台となる街が“良い”。

この“良い”には2つの意味があってですね、まず1つ目は単純に魅力的な街という所です。見晴らしのいい高台があったり、地球屋というステキなお店があったり。

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高層ビルが集まってる市街地の光を見下ろせる比較的閑静な住宅地ってなんかいいですよね。高低差がある街って好き。

この作品ってすごい青春のイメージがあって、青春って故郷と切って離せないものじゃないですか。この作品のテーマのひとつは「故郷」なんじゃないかなって思います。だから、高いところ(例えば学校の屋上とか、ラストシーンの高台とか)から街を見下ろすようなシーンが印象的なのかな、学生の頃ってそういう所から見える場所がだいたい自分の世界だし。でも、いつかその世界が狭くなって、自分を大きくするには足りなくなる。その世界で満足してちゃダメになる。だから世界を広げていく、そうして初めて故郷というもの、概念が自分の中で生まれると思うんです。

天沢聖司は自分の世界を広げていこうとしてるけど、雫は?今の大きさの世界で満足してていいの?どうする?そのきっかけのお話っていう側面も強いのか。世界を広げるって言うのはなにも新天地で頑張るとかだけじゃなくて、新しいことを始めるとかでも十分含まれると思うんです。雫は物語を書き上げたことで自分の世界を広げることが出来たのかな。

なんかめちゃ話それた。この街が“良い”理由を話してたんですけど…。物語に込められたメッセージとか考える予定無かったんですけど…。メッセージはあくまで私の考察ですからね!作ってる人も考察してもらいたくて作ってると思うし、どんなメッセージを受け取るかは個人で違ってていいと思います。まあ、気を取り直して2つ目の理由。は、私の故郷に似てるからなんですよね。めちゃ個人的!

私の故郷もコンクリートロード(笑)(天沢聖司風)なんですよ。トトロに出てくるような田んぼとかをコンクリートで埋めて出来たベッドタウンです。街が見おろせる丘的なところもあります。聖蹟桜ヶ丘も言っちゃえばそんな遠くはないです。だからすごい親近感を覚えて、見てて楽しかった。さっきは世界を広げるみたいな話をしましたが、故郷のことを全部知ってる訳じゃなくて、雫が地球屋を見つけたみたいに、新しい魅力を発見することも日々あります。映画を見てる間、気づけば故郷の街と重ね合わせてることが多々ありました。雫の住む街と全然違うタイプの故郷を持ってる人もなりがちだと思います。やっぱりこの作品の大きなテーマなんでしょうかね?

 

次に、2人の恋が真っ直ぐすぎる。

2人の恋模様が最高に甘酸っぱくて気恥ずかしくて魅力的なんです。全身を掻きむしりたくなるほどギュンギュンします。もはやキュンキュンではない。

なに なに?デュエット?したりなんかめちゃ楽しそうじゃん。こっちが恥ずかしくなるのが恥ずかしいですわ。本を借りまくる天沢聖司、約束もしてないのに早朝に家の前に来て心の中で呼びかける天沢聖司、変なベクトルに努力するパワーとか思い切りがあるな。とかとか、なんかもう赤面しながら突っ込みたいところが色々あるんだけど(モチのロンどのシーンも凄いいいなぁって思います)、その最高峰が最後のプロポーズですよね。みんなそうだよね。え?まだ正式に付き合ってるかもぼんやりなのに言うの?え?OKなの?ってなりますよね。

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余談ですが1番オキニのシーン。というか流れ。早朝自転車二人乗り。耳すまの胸きゅんシーン(?)って少女漫画的と言うより児童小説的だなぁって(私しかわからない感覚ですかね)。画像色々ばらばらですみません。

まあこのシーンはちょっと行き過ぎなところもあると思うんですけど、「若者は素直がいいで」っていうメッセージだと思います。ジブリってどの世代にも刺さる押し付けがましくないメッセージ性があるけど、耳すまは特に若い人に対してのメッセージが大きいと言うか強いんですよね。

プロポーズシーンからだいぶ遡って中盤辺り、猫に対して「私だって前はずっと素直で〜…」と愚痴るシーンがあり、その後天沢聖司のバイオリンを見て「魔法みたい!」と目を輝かせる雫。それに対し「お前よくそういう恥ずかしいこと平気で言えるよな」と顔を赤くする天沢聖司。でも嬉しそう。だし、雫も楽しそう。やっぱり恥ずかしがらず、気を張らず、強がらず素直であることは大切だと思います。特に若いころは。駆け引きとか、そういうのは大人になってからで十分です。まぁ恋に限らずね。

そう思うと、プロポーズシーンもそんなメッセージを強く(しすぎ?)表したところだと理解できます。多分その時天沢聖司は雫のことが結婚したいと思うほど好きで、雫もそうだった。ただ思ったことをそのまま口にしただけ。まだ出会ったばかりなのに、そんな未来の話なんて…そんな逡巡より先に、自分の気持ちに素直であることを是とした2人はいっそ清々しいというか。私はこのシーンあってこその耳すまだと大口を叩いときますね。

格言。「なんかヤングは素直が魅力」

 

最後に:名作はエンディングまで名作。

 

オワリ。

 

 

84年の異端児、吉川晃司

敬称略してます

 

80年代前半、たのきんトリオや少年隊という華々しい活躍を見せたソロアイドル、少人数アイドルグループを数々誕生させたジャニーズ事務所は87年、大人数アイドルグループ光GENJIを世に送り込んだ。それからゆっくりと時代はソロアイドル氷河期へと向かっていくのであった…。

 

と、目まぐるしい変遷を遂げた80年代アイドル界の狭間、1984年に吉川晃司は鮮烈的なデビューを遂げた。鮮烈的とは当時13歳であった母の言葉をそのまま借りたものです。当時既に、目がくっきりしたかっこよさの中に可愛さをスパイスとして備えたようなジャニーズの正統派の系譜は存在していて、そんな中で彼の全てが母の目を引いたんでしょうね。

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母「眉毛しっかりしてるなぁ。カクってした下顎のラインが良い」

一重のすっきりした目元にしっかりした鼻筋、骨ばった四角めの輪郭。180超の身長、に映えるスーツ、逆三角形と表された圧倒的なフィジカル、肩幅、肩幅…ありえないくらい長い脚でのありえないくらい高い蹴り、マイクを持ったまま片手でバク転、リズムを取るような独特な足の動き。当時アイドルソングの主流であった歌謡曲、ポップスを歌うのであればあまりにも似合わないパフォーマンス。

そう、彼の歌うのはロックでした。メロディアスとは一風違う、ビート感を重視したサウンドアイドルソングの大御所とも言える作曲陣ではなく、矢沢永吉のバックを務めたNOBODYが作曲した曲をひっさげて彼はデビューしたのです(それがモニカなんですが、この曲歌詞のリズムののせ方が独特で面白いと私的には思いますし、これを無難に歌えた吉川晃司はリズム感に天性のものがあるんでしょうね)。水球で鍛えた体から出る低めの伸びやかでハリのある声も手伝って、彼のデビューシングルは人気を博しました。他のアイドルにはない数多くの武器を手にした彼のサクセスストーリーはこうして始まるわけです。

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母「この顔だよ〜すごいかっこいい!」私「可愛いね」

「モニカ」を主題歌とした映画、「すかんぴんウォーク」も見たのですがあれは不思議でしたね。サクセスストーリーと銘打っているものの言うほど成功しているようにも見えませんし、こう芸能界の理不尽やらなんやらをぶち込んだような映画を期待の新人のデビュー作品にしてしまうのか。ラストシーンはすごく好きですが。それにお色気(とまでは行かないけど)シーンも散見され、まぁ今では新人アイドルにやらせるというのは考えられませんね。しかし当時は男性アイドルと女性アイドルが一緒にCMに出演しただけで双方のファンから…というのもよくあった話(母談)らしいのでデビュー映画で逆によかった説も。ある意味面白かったです。冒頭主人公の裕司が泳いで東京に上陸してくるシーンは印象的でした。主人公を本人と少しリンクさせるというのはアイドル映画らしい。映画の中でもちょくちょく吉川のパフォーマンスシーンが出てくるのですが、歌い方も身のこなしも新人にしてはだいぶこなれてますね。新人にしてはの前置きは付けますが。バンド経験があったみたいで、そのバンドでもかなりの人気を誇ってたとか。必死のナベプロが金庫に残った3億円をつぎ込んで売り出したのが彼だった理由のひとつかも知れませんね。

彼の面白いところはデビュー当時、最初の最初からスタイルがぶれないところ。あの長い手足を使った独特の動きも、一瞬英語に聴こえるような発音も、彼のデビュー曲から見受けられるものということを知り驚きました(まあ年代によって多少の変化はありますけどね)。母に吉川晃司の曲を聴かされていたおさない私は、「く」を「きゅ」と発音する歌唱法を真似たりもしていました。余談。

いつも吉川晃司のパフォーマンスを見てまず思うこととしては「すげぇカッコつけてんなぁ」。母も笑いながら「すげぇカッコつけてんね」と言います。「でも、それがいい」とも。デビューにまつわる話を読む限り、彼はとても自分に自信があるように見えます。実際はどうだったのか、それは本人しか知りえませんが、学生時代はコンプレックスの塊だったと話す母にとって自分に自信がある、それだけで大きな魅力のひとつだったのでしょう。それに、カッコいい人がスカしまくる、カッコつけまくるのはある意味清々しいし私は好きです。

母が語る吉川晃司の魅力といえば「顔がいい」「声がいい」「体格」「運動神経」などがほとんどなのですが、「地方の坊ちゃん感が抜けてない感じ」というのが印象的です。私にとったら言われてみれば…分かるような分からないような?、という感じなのですがリアルタイムで熱狂的なファンをやっていた母だからこそですね。母が初期の吉川晃司が一番好きと話すのもこれが理由。多分。

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地方のぼっちゃん感は未だによく分からずですが、こんな感じなのかな(?)

 

アイドルは本人の魅力も勿論ですが、歌う楽曲の魅力も不可欠ということで、吉川晃司はかなり楽曲に恵まれていると私は思います。というか、楽曲について語りたい。語らせてください。

1作目2作目はNOBODY作曲ですね。ロックを聴き慣れない女の子達もハマるキャッチーな感じです。と同時に、やはりアイドル音楽へのロックの持ち込みというのは当時学生位の女の子達の世界だった男性アイドルというジャンルに同年代の男の子達を一定数引き込むことに一役かっていると思います。吉川晃司だけでなくアイドル的人気をほこったチェッカーズも同じことが言えそうです。

モニカは夏、恋の終わりを歌っています。このモニカというのは人名なのか地名(サンタモニカ)なのか…Thanks.モニカというのは夏の思い出をくれた君にありがとうなのか、街にありがとうなのか…Thanks.という感謝の言葉はキレながらの言葉なのか、ひとつの思い出として消化しての言葉なのか…(これは相手に浮気されたのかはたまた片恋で失恋しただけなのかによっても変わってくるかも)。いろんな読み方ができる曲です。悲しいとか寂しいとかのちょくせつ的な感情表現がなく、情景が端正に表現されてます!カタカナを英語に変換したりしなかったりの歌詞なのは吉川のあの歌唱法を意識してのことなんですかね?

サヨナラは八月のララバイは幼い頃から印象的な曲でした。〜するほど〜じゃない、〜するほど〜でもない、的な構文が、深いなぁと思いながら聴いてましたね。思い出を美しいままにしておきたいという曲なのかな。悲しいけれど夏のまま、美しいまま生きてはいけないから、2人過ごした季節をいつまでも夏のままに、美しいままにしよう、恋を終わらせてしまおうみたいな感じですかね。

二曲とも夏の別れを歌ったたものですが、他に夏の別れの曲といえばパラシュートが落ちた夏かな。パラシュートが〜今年の夏はおしまいさの所で急にノスタルジックなメロディーになって緩急がすごい曲。嫌いになった訳では無いけど、価値観の違いやらで別れるふたりの歌ですね。そういう理由で別れるのってなかなか辛そうですけど割と前向きな歌です。さすが未来に飛びたい男。

てな感じで、吉川晃司名曲揃いです。モニカしか知らんわ!って人は是非聴いてみてください。テクノ混じりのロックも勿論ですが、バラードもなかなかいいです。a day good night とか。she's gone とか。バラードじゃなくてもフライデーナイトレビューとかハートショットとかプリティ・デイトとかとか。プリティ・デイトとかすごい可愛い歌詞なんですよ。吉川晃司が書いた歌詞なんですよ。他に吉川が書いた歌詞で可愛いのといえば、これはCOMPLEXの曲になるけどやっぱり恋をとめないで。連れ出してあげる、とか守ってあげるとか、少女漫画みたいで。あまり丁寧じゃない口調そうな人が〜してあげるとかいうの割と好き。

てなわけで、今は下町ロケットなどでイケオジになった吉川晃司さんが人気だけど、若い頃の彼もすごくイイので色々聴いたりして下さると母も喜ぶと思います。母は今の吉川さんの熱狂的なファンではないですが、いまの姿をテレビ等で見て「私には先見の明がある」と嬉しそうにしてます。

オワリ。

 

映画「若おかみは小学生!」見に行ってきた感想的なもの

映画若おか、Twitterでもちょくちょく賞賛ツイが回ってきて、円盤出たらでいいかなと思ってたんですがスクリーンで見たいという気持ちが高まってきたので見てきました。今回は敬体で書き進めたい気分です。

 

まず物語からすると、かなりの改変はあるものの根底にあるものは変わってないと感じました。ただ原作では若おかみ(見習い)であるおっこの成長に重きを置いていたイメージですが、映画では一人の少女であるおっこが両親の死を受け入れるまでのお話という感じではあったかな(そう考えるとラストの私は春の屋の若おかみです、という趣旨のセリフはグッとくるものがある)。なので映画を見ている時こんな重い設定だったのだな、と改めて思わされました。

原作ではあまりえがかれていなかった印象のおっこの両親の死への激情のようなものが、映画で重点的にえがかれていて、新しい切り口、目線で若おかを読むとこうなるのか、という。私はおっこの両親の死という出来事について軽く考えすぎてたな、改めて考えてみればそれは大きな傷、いや傷では済まされない痛みですよね。当時の私は単純に普通の女の子が若おかみとして成長していく物語を楽しんでいたのですが、こうして大人になってから、両親をなくした少女が1歩を踏み出す物語に出会うことが出来てとても幸せです。

次に、おっこもとい小林星蘭ちゃんがすごく可愛い。こんなに声がマッチするとは思いもよらずですよ。動き、表情もなんともコミカルキュートで、アニメ的な動きがすごくマッチしてる。原作の亜沙美先生の絵柄がそのまんま再現されていて個人的にはとても嬉しかったです。なんというか、表現力ないんですけど、ツヤツヤした感じの塗り方がすごい良かった、ツルッとした光沢というか。

そして、秋野真月ちゃんとおっこ、グローリー水領さまとおっこ、この絡みはとてもいい。

照れる時耳たぶを触る真月ちゃんの癖の話、しっかり覚えています。真月ちゃんはおっこと同じ立場(同級生であり若おかみのようなもの)であるし、少なくとも若おかみであるおっこに対しては両親がなくなったとかそういうバックグラウンド関係無しに接しているんですよね。おっこは若おかみとして働いている時、子供であるから故に気を遣われり、逆に軽視されたりする、また身内(事情を知るもの)からは両親をなくしているから、その中でも頑張っているから、と甘やかされたりする。もちろん心に傷を負ったおっこは十二分に甘やかされるべきであります。でも、若おかみとして頑張ると決意したおっこにとっては真月ちゃんのような存在が必要だと思うんです。そしておっこは真月ちゃんにとってきっと初めて現れたライバルでしょう。そして初めて真正面から向かってきた親友でもあるはずです。この二人の関係はかけがえないと思いますね、王道、黄金のライバル路線。まあ百合…ですね…。

グローリー水領さまは原作では良いキャラだな〜としか思っていなかったのですが(不覚)、こう動いているところを見るとおねロリ感が…半端ない…。おっこが水領さまに着物を着せつけるシーン、引きの画で手前の水晶にも映っていて、画面の端から端まで余すところなく美しいシーンでした。終盤に登場されるところ、見ている方も謎の安堵感が凄かったです。余談ですが、ショッピングに出かけるシーンでかかる歌、素晴らしすぎる。星蘭ちゃん声かわいいし、違和感なかったので声優もっと挑戦して言ってほしいです。あとおっこ着せ替えシーンで出てくる衣装、原作履修者ならピンとくる見覚えのある服でなぜか感慨深くなるという。

初めの方に映画でまた違ったおっこの物語と出会うことができたと書きましたが、映画で新たに知り得たことがありました。それは花の湯温泉の景色ですね。石畳の道とか、京都の清水を思わせる商店街とか。小さい時は花の湯温泉に住みたいと思ってましたが、ますます住みたくなりました。まず温泉街の真ん中にある小学校、通いたいですよね!?下校中に和菓子屋に寄ったり、楽しそうすぎる。趣のある建物に、店員さんの服装も和風で私の思っていたより雰囲気のある街でした。いいなあ、花の湯温泉。どこかモデルがあるんでしょうかね?伊豆?

あと秋好旅館。想像の数倍広い!琴の演奏生だし!なんか吹き抜けだしホグワーツ見たいな階段あるし(動いてはいなかった)!シャンデリアがあるなどの描写は記憶していたので、プリンスホテルとかそこら辺をイメージしていたのですが、ホテルと旅館の融合というか、プリンスホテル千と千尋の神隠し湯屋を合わせた感じというか。書庫?書室?もあるのは知っていたのですが、GOSICKに出てくる図書館のような洋風で少し秘密を散りばめたような感じがとても興奮した。こういう建造物大好きなんです。

 

まあずらずーらと書き並べてきましたが、まだ見てない人は見てほしいし、見た人は原作読んでほしいです。作画も良くて雰囲気も良くてキャラも良くてストーリーも良くて演出も良い良質な映画ですし、原作はおっこちゃんがいろんな場所で、いろんな人と奮闘する姿が見れます。めちゃめちゃいいキャラもまだまだ居ます。とにかく若おかみは小学生!はほっと安心できる、旅館のような、温泉のような作品なんです。

オワリ。

私の愛するジュブナイル〜みんな読みやがれ〜

昔から読書が好きな子供だった。保育園児の頃は園にある絵本を片っ端から読み続け、迎えに来てくれた祖母を待たせてまで読書に没頭していたものだ。今思うととんでもないガキだな。

それによる目の使いすぎで視力は低下し、本を読むなと怒られることも多かった。文字はなんでも読んだ、いわゆる活字中毒だった。今でもそれは変わらないし、何かしら読んでいると落ち着くのは気のせいではない、とおもう。

そして小学校に上がって、初めて文庫本を手にした。児童文庫、私を魅了してやまない物語の数々。沢山のことを教えてくれた、わたしのかけがえない先生。もういくらでも褒め言葉を並べられるな。友達も知識も思慮も本で増やすことが出来た。まじで。読書きっかけで仲良くなった友達とは今でも一日に何度もLINEしてる。

今日はその1部について散文でも。割と有名なものが多いです。宝箱を披露するような気分で行きまっせ。

※シリーズ名とか正確ではない。

 

 

1、摩訶不思議ネコムスビシリーズ

(池田美代子作、青い鳥文庫)

児童向けファンタジーと言えば池田美代子、妖怪ナビルナは世代が合えば聞いたことがある人多いんじゃ?私はムスビ派ですけど。

忘れもしない、この本が初めて手に取った児童文庫だった。それから青い鳥文庫は私の神になったんだわ。青い鳥文庫に出会ってから読書量は倍増し、図書館で一気に30冊近く借りてほくほく〜ってなことを週末に繰り返す生活の始まりであった。

普通の小学生いつみが喋るおとぼけ猫ムスビと出会うことで始まる物語。元気なアイドル系莉々、おしとやか美少女玉ちゃんの女子3人組がキュートフル。

1〜4巻までは単発のストーリーで、どこかジブリに通ずるような雰囲気を持った王道ファンタジー。ノスタルジックさも含んでて、今読むと懐かしっっ!兎にも角にも初期はバランス最高のストーリー展開だったな、感動あり笑いありドキドキありで。あと半猫化する。萌えない???挿絵がマジで好み。なんか色々歪んだわそこで。元ネタが神話に絡んだりしてて、地味ーーにファンタジー知識が増える。かもね。

5巻から先は池田先生お得意の超重シリアス路線に突入し、物語は2転3転、ドキドキしっぱなしの展開であった。最終巻読んだあとはなんかショックがデカすぎて初期の話に癒しを求めたのだった。

 

2、らくだい魔女シリーズ

(成田サトコ作、ポプラポケット文庫)

ドジ魔女フウカと幼なじみのチトセ、カリンの三つ巴を中心とした物語としてはまあ王道マジカル系。女子小学生みんな好き(主語を大きくするな)。絵も可愛いしね。

フウカとチトセの…萌え死ぬから読んでほしい。幼なじみノマカプ好きな人、全員読んで。チトフウおすすめ巻はまずらくだい魔女と冥界のゆびわ。これのチトフウに感化されすぎて小説書いた。当時のわたし漲りすぎやん。んでデート大作戦ね!チトフウのデート回ね!これは、正直泣いた。突っ走りがちな主人公と、いつもそばで見ていてくれる幼なじみって…やっぱり王道が至高なんだな。

 

3、夢水清志郎シリーズ(第1シーズン)

(はやみねかおる作、青い鳥文庫)

ジュブナイルミステリーの金字塔。子供から大人まで楽しめるまさに和製シャーロック・ホームズでは?

奇人変人の夢水清志郎教授を探偵役に、3つ子の亜衣真衣美衣や同級生のレーチが様々な事件に遭遇しちゃいます。

はやみね先生の作品このあと二つくらい出すけど、まず世界観が好き。いろんな作品がお互いの世界に影響を及ぼしあってるの、性癖なんだけど多分これが元。クロスオーバー豪華すぎて目回すわ。

個性派(非常識?)すぎる探偵、好きでしかないでしょ。脇を固める人達もキャラ立ちしすぎだし。はやみね先生は天才ってこれテストに出ますからね?(???)

機巧館のかぞえ唄とか、小学生初見で理解出来ないだろ。ってな感じで大人でも読み応え抜群だし、はやみね先生の生み出すキャラはオタクみんな好きそう。物語も単純明快というか、ほんのりダークさを孕んでるような!赤い夢、見たくない?読もうよ。

 

4、怪盗レッドシリーズ

(秋木真作、角川つばさ文庫)

正反対に見えて実は似たもの同士のバディもの、最の高って12345回くらい言ったよね!!???最高じゃん!!??(12346回目)

運動神経抜群突っ走るタイプの実行担当のアスカちゃんと頭脳明晰クールタイプのナビ担当のケイくん、2人で1人の快盗なんですよ…い…良い。

2人とも快盗やってる時ノリノリで可愛いでしかない。日常パートも可愛い。今んとこ恋愛に発展してないの可愛い。巻を追うにつれお互いのこと理解してって、考え読めるようになってるの可愛い。

探偵ポジに白里響くんっていう激名キャラがいるのでそこにも注目していただきたいですね。

 

5、パスワードシリーズ

(松原秀行作、青い鳥文庫)

ジュブナイルミステリー二大巨頭、1つは夢水清志郎シリーズでもう1つはこれだと思ってる。

ネット上で知り合った同い年の子供らとミステリアスな団長で形成される探偵団がパズルと事件を解いていく物語。

夢水シリーズとは別ベクトルの推理もので、作中に散りばめられる推理パズルは小学生でも頑張れば解けるものが多くて読みやすかった記憶。

パソコンのチャットで仲間とパズル出し合うって当時めちゃくちゃ憧れたな〜。鳥遊の読み方この本で知った。あとQ.E.D.もハマった当時使いたくて仕方なかったわ。そんな場面ないけど。

アスカとたまみちゃんのカプが性癖。というか探偵団内の恋愛模様が微笑ましくていいね。なんか児童小説って内容関係なく読むと癒されるんだよね。

色々なところを舞台に旅したりとエンタメ色が強いのも読んでて楽しいし、胃もたれしない感じ。

 

6、若おかみは小学生!シリーズ

(令丈ヒロ子作、青い鳥文庫)

当時青い鳥文庫のトップを走ってたのはこのシリーズと黒魔女さんだったんじゃないかな。世代同じ人はこのふたつは少なくとも知ってそう。

温泉旅館を舞台にした少女の成長物語、癒しの予感しかしないね???幽霊とかも出てきて(?)ほっこり要素しかありませんぞ。あの、全ての要素がほっこりだから冬とかにこたつに篭もって読むべき。てか小説はこたつに篭もって読むのが1番好き。

とにかく花の湯温泉に住みたいよね。いい感じの田舎の温泉地って感じがよく出てる。みんなのんびり時を過ごしてる感じがして、いや別に都会に疲れてたりしてるわけじゃないですけど。

明るくて素朴な感じの主人公おっこのライバル(ライバル旅館の娘で同級生)フリフリリボン強気ガールの秋野真月ちゃんがとにかく可愛いの。ツンデレで、ツンデレで、ツンデレ(大切な事なので3回言いましたテンプレ)。照れると耳たぶ赤くなるって何!!!????なにごと?

アニメ映画も公開されてるみたいだね。見に行きたいな。

 

7、怪盗クイーンシリーズ

(はやみねかおる作、青い鳥文庫)

バディもの好き!!!(12347回目)気まぐれいつもおふざけ半分だが実は稀代の切れ者大怪盗と常識人振り回され型人間兵器の相棒のバディものはこちらですよ。素晴らでしかないでしょう。

あのまず、この2人の出逢いのシーンからしんどいから読んで欲しい。とにかく読んでほしい。活劇!冒険!もうハチャメチャ!のなんでもあり小説です。サイコーにエンターテインメント。

クイーンと夢水の絡みがもうほんと好き。探偵と怪盗がエピローグでお好み焼き一緒に食べてるんだよ?めちゃ仲いいよ?みんな好きでしょ。これは探偵が夢水だから、怪盗がクイーンだから成立する話で。つまりはやみね先生は天才。

 

8、テレパシー少女蘭シリーズ

(あさのあつこ作、青い鳥文庫)

わたしにとってあさの作品と言ったらこれですよ。至って普通女の子で明るく元気な蘭、関西弁がめつくひねくれてるが優しいとこもある美少女翠、無口口下手奥手だが頭の良くて優しい蘭の彼氏留衣の3人組を中心とした超能力系。ホー…面白そうじゃん…(実際面白いです)

児童小説とかラノベとかってキャラクターの造形に力がすごく入ってて、展開のない日常部分とかも面白おかしく書かれてるのが多い(私日常会話がユーモアに溢れてるのめちゃ好きです、ハリポタとか)。子供が読みやすい、入り込みやすいからだと思うけど大人になってもそれは変わらないよね。わたしはキャラクター設定に力が入ってる物語がすごく好きなのでもう児童という年じゃなくなっても児童小説はドンピシャなんだ。

やっぱりあさの先生流石というか、人と人の関係性の作り方がすごい魅力的。どのキャラとどのキャラの組み合わせでも面白く読めるから、実質全ての会話文が面白いんだよね。

元気で癒し系(?)の蘭と口下手がすぎる留衣のカプは私的にすごい秀逸だと思う。秀逸と表現するような雰囲気でもないが。

 

9、ナニワのMANZAIプリンセス

(荒井寛子作、ノベルズエクスプレス)

唯一の1巻完結もの。売れない漫才師の両親に反発し祖母の家に駆け込んだハナがそこから通うことになった学校で出会ったのは漫才好きの少年、林田。彼と親しくなるうちに人を笑顔にすることの楽しさに目覚めていく、王道ボーイ・ミーツ・ガール。

展開がスピーディーで読みやすい。文章上での漫才の表現はムズイかなと思ったけど割とオモロだった。そこのパートお気に入り。

やっぱり私は少女漫画でのボーイ・ミーツ・ガールより、少年漫画でのボーイ・ミーツ・ガールより、児童小説でのボーイ・ミーツ・ガールが一番好きだと思った(ボーイ・ミーツ・ガールのゲシュタルト崩壊)。

そんな直接的なテーマでもないけど、この物語からはいろんな形の愛をひしひしと感じる。不思議だな。

 

10、都会のトム&ソーヤシリーズ

(はやみねかおる作、YA!ENTERTAINMENT)

バディもの、良いなぁ…(12348回目)一見平々凡々な中学生だがドラえもん(創也談)の内人と頭脳明晰容姿端麗お金持ちだが猪突猛進大バカ野郎(内人談)の創也が究極のリアルロールプレイングゲームを作るために冒険する青春物語。これは神の読み物か?はやみね先生は天才。

サバイバル、アクション、推理、危険を孕む赤い夢、なんでもござれまさに究極の冒険小説。それに加えて顔を並べる個性派キャラクター陣の魅力は語りきれない。

わたしはこの本に出会うまでは女と女か男と女のバディものがすきで男と男はうーーん、って感じだったんですけど、これで人生変わった(語るな)。

まず会話文がおもろすぎてもう世界に入り込むのが秒。内人と創也、ホームズとワトスンに並ぶ名コンビだわ。系統は違うけど。

ユーモア溢れすぎで困っちゃいますよ。クスリとする準備、出来てますか?Are you ready?(読者が読む前提で話すな)

 

 

さてさて、お楽しみ頂けたでしょうか?大人になってもワクワクドキドキできるもの、心地のいい郷愁を感じれるもの、色々あるからぜひ書店の児童書コーナー覗いて見てくださいね。

オワリ。